今年の夏、久しぶりに大学時代のメンバー何人か集まって飲むことになった。
学生時代の思い出とか、仕事の愚痴とか、この仲間だから話せることがたくさんあった。
週末の勢いもあって、相当に飲んだ。
わたしは酔うとすぐに、手を繋いでと言う癖がある。
それは周囲もわかっていて、隣で手をつないでいた友人も、慣れた顔で笑っていた。
今考えたら、ある意味、狙って飲まされたんじゃないかと思う。
2次会が終わって、3次会に移動するころも、10人程度が残っていた。
みんなかなり酔っぱらっていて、他愛もないことで大声で笑い合っていた。
次の日の朝一で、彼氏と約束があったわたしは、意識が半分飛んだ状態ながら、そろそろ帰らなければと、頭の端で考えていた。