僕が小学生の時に、近所のスイミングスクールへ通っていた時の話。
そのスイミングスクールは、今ならきっと問題になる『あるお仕置き』が行われていた。
お仕置きと言っても、生徒たちの前で行う単なる見せしめ的な罰だった。
そこへ通う生徒達は、練習前にプール横にあるミーティングルームに水着姿で集合する。
そこでコーチから、今日の練習メニューや注意点が話される事になっていた。
そして、そのお仕置きはミーティングの中で、“ついで”として行われていた。
その罰の内容は、水着姿で体育座りしている十数人の生徒達の前で水着を脱がされ、突き出されたお尻をビート板でコーチが叩くというものだった。
つまりは尻叩きの罰だった。
ただ、“お尻叩き”とは言ってもそれほど痛々しいものではなく、どちらかというと“衆人の前でお尻を出す”という恥ずかしい行為自体に懲罰的な目的があった。
いくら子供とは言っても、やはり皆の前で裸になるのはどこか恥ずかしいものだ。
それに対象者はあくまで子供であるから、懲罰的な悲壮感も漂わなかったので、コーチがよく使っていた罰の1つだった。